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公図の見方 ~境界線上の黒い丸~
川口市を中心に活動する不動産コンサルタントの有限会社リプロです。法務局に備えられた地図(公図)をご覧になったことはあるでしょうか。
土地の位置関係や土地の形状などが記載された図面になります。正確には、精度の高い「地図」と、精度のやや劣る「地図に準ずる図面」に区分され、多くの土地についてはまだ精度の低い「地図に準ずる図面」となります。この2種類の地図を併せて、一般的には「公図」と呼んでいます。
この公図に記載された「黒い丸」の意味はご存じでしょうか?
この公図への記載方法は、「地籍図の様式を定める省令」により細かく規定されています。黒い丸が4つ連なっている場合は「市町村」の境界、黒い丸3つ連なっていれば、「大字」の境界、黒い丸2つは「字」の境界という意味になります。また、黒丸の大きさは0.3mm、黒丸同士の間隔は2.0mmです。さらに、「一辺が短く、黒丸を連ねることができない場合には黒丸1つでよい」という風に、とても細かく規定がされているのです。
公図に記載する地番の数字についても、「アラビア数字」「横書」「ゴシック対」「字高2.0~3.0mm」「字隔2.0~3.0mm」と決められています。そこまで細かく決めるのか、という印象もありますが、もしこれが決まっていないと、地図ごとに記載がバラバラのとても見にくいものになってしまいます。
何気なく見ている書類でも、その文書には作成された意味や根拠があるものなのですね。お時間がありましたら、購入した物件や購入を検討されている物件の資料にも目を通してみてください。
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